大掛かりな設備が不要なので維持コストが低い
ソーラーパネルで日光のエネルギーを電気に変える太陽光発電は従来の発電方法と比べ、大掛かりな設備を必要としません。特に送電については電力を必要とする所にソーラーパネルと発電設備を置くことができることから送電線を敷設する手間が省けます。そのため、山間部や離島など送電線を通すのが難しい地域での発電に適していると言えるでしょう。小規模なソーラーパネルなら維持費も比較的少ないので個人で設備を持つことも難しくありません。住宅の屋根や庭など空いたスペースにソーラーパネルを置けば、場所を取らずに電気を作ることができます。
環境への深刻な悪影響がない
世界的に広く普及している火力発電は効率的な発電ができる一方、大量の二酸化炭素を放出する欠点もあります。より効率的な発電ができる原子力発電は人体に有害な放射性物質の処分が難しいという問題があることから、決して最善の方法とは言えないのも事実です。その点、太陽光発電は二酸化炭素や放射線物質を発生させないので環境への悪影響はほとんどありません。クリーンな発電を選ぶなら太陽光発電が最適と言えるでしょう。
発電量が天候に左右されやすい
環境に優しいクリーンな発電方法として知られている太陽光発電ですが、発電量が天候に左右される欠点もあります。太陽に雲がかかるだけで発電量が低下するので、従来の発電方法のような安定した電力供給を行うのは容易ではありません。汚れや雪がソーラーパネルに積もって日光を遮るケースもあることから、発電量を保つにはパネルのこまめなメンテナンスが不可欠です。
太陽光発電の価格は、パネルや周辺機器の他に、架台や配線などの工事費用と諸費用が加わってきます。パネルだけでなく、工事費用なども含めて検討しましょう。